トスカーナへの旅
2008年7月2-16日 12日目 Firenze, Vicenza
ミケランジェロ広場から見たフィレンツェです。2回目の訪問でした。
はじめて来たのはう〜んと昔で、
観光客もここまで多くなかった頃でした。
今でも観光客でいっぱいなのに、中国やインドなどの開発途上国で中産階級が増えて、
観光旅行に行く人が増えたら、と思うとこの町の行く末を憂えてしまいます。
地元の新聞に、フィレンツェのドォゥモに日本人観光客が書いた落書きを他の日本人が摘発して、
日本で問題になっているという記事がありました。
落書きを摘発された人は自分の名前と住所をしっかりと書いていたとか...
世界遺産に落書きする考えのなさに加え、堂々と名乗っている神経がわかりませんねぇ。
観光客が増えるってことは、そういう不届き者も増える可能性が大きいですね。
この麗しい町が、ずっと麗しいままでありますように。
この日の泊まりはオーストリアとの国境に近い所なのですが、
そこに行く前に寄りたい町がありました。
ベニスの西60kmぐらいのところにあるヴィチェンザという町です。
Andrea Palladioという16世紀の有名な建築家が作った建物がいくつか残っています。
これがその建築家です。

ところが、お目当てのひとつ、バシリカ・パラディアナは改修工事のため閉まっていました。
で、ひとつだけ見てきました。
テアトロ・オリンピコ(Teatro Olimpico)です。
劇場なのですが、内装が素晴らしい!
Palladioがギリシャやローマの遺跡を研究してデザインしたそうです。

しかも、舞台はず〜っと奥へも続いています。
この部分はPalladioの死後、残された簡単なスケッチを元に別の人が手がけたそうです。
天井までも美しい〜!

実際の劇場としてはあまり使われなかったようです。
今も、木造の部分を保護する為に冷暖房がないので、
1年にほんの数回、春と秋に使われているだけだそうです。
こんな劇場での舞台、見てみたいです。
