タラゴナへの旅 2007年7月19日ー29日 −バスク地方 ビルバオ

バスク地方に来ようと決めた直後に
スペイン政府とバスク独立を目指す過激派との停戦協定が破棄されたと聞いて
ひぇ〜、大丈夫かしら〜、と思っていました。

その話を、
「今まで食べたパスタの中で最高だったのはトマトのスパゲッティ」
「南イタリアではパスタマシーンで生パスタなんて作らない」
という名言を過去に吐いたイタリア人の友達にしたところ。

「大丈夫。バスク人は自分の故郷には何もしないさ〜。
マフィアだってシチリア島はそっとしておく。」ときっぱり。
あら、なんだか妙に説得力があるわぁ。

ということで安心して(?)旅行に出ました。

さて、実際のバスク地方はどうだったのか?
下の写真はある日の、のんびり風景です。

部屋のある建物を出て、緑の坂道を下ると、朝食エリアです。中でも、外でも食べられます。
昼間、ただのんび〜りとしていると、周りには人影もなく、
山全部があたしの庭〜と、伸び伸びしてしまいます。
はあ、極楽ぅ〜。



が、
はじめてこの地方に来た観光客は、ただのんびりしているわけにはいきません。
今日の目標はビルバオです。

高速道路で行けば1時間弱のところを、海沿いの道を通って行くことにしました。

 

くねくね曲がる海辺と林間の道を走って、なんと3時間かかってしまいました。
着いた時にはすでにお昼。

お目当てのグッゲンハイム美術館です。
バスク政府とグッゲンハイム財団が多くの人をひきつけるような美術館を作りたいという趣旨で建てたもの。

建築家フランク・ゲリーの傑作。CADを駆使して設計されています。
チタニウムの板を使い、平らな面が全くないのだそうです。

左下は建物の拡大図。
右下は玄関前にある花でできた巨大わんこです。ジェフ・コーンズ作。可愛い!

 

展示は建物に比べるとやや物足りない気がしましたが、
ルーブル美術館クラスの展示だったら、何日も泊り込まないといけないので、
あれぐらいでいいのかもしれないなぁと思いました。
デューラーの特別展はかなりの見ごたえでした。
アンセルム・キーファーの特別展はいいな〜と思うものもあり、???のものもあり。
モダンアートは鑑賞が難しいです。

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