ベルリン 2007年5月26 - 30日 2日目
歩くツアーに参加することにしました。所要時間は4時間です。
ツアーの開始地点は、アパートから歩いて行けるハッケンシャー・マルクト(Hackescher Markt)。
ベルリンでも人気のスポットだそうです。
そこから歩いて博物館島へ。色々な博物館が集まっているのでこう呼ばれています。
その中のひとつが、これ、旧博物館です。
プロイセン王室の建築家でもあったシンケルの設計です。
ギリシャ風の柱には点々と銃撃の跡と修復の跡が見られます。
左下の写真はベーベル広場です。
1933年に非ドイツ的とみなされたユダヤ系の書物約2万冊が焚書されました。
その事件を追悼して、この広場の中央に「地中の図書館」が埋め込まれています。
燃やされた図書を納められるだけの空の書棚がガラスの向こうに見えます。
それはまるで歴史を象徴しているようです。歴史を書き変えられないのと同じように、
ガラスの向こう側に行って、空の書棚を本でいっぱいにすることはできないのです。
この広場の向かいにフンボルト大学があります。
グリム兄弟、ヘーゲル、アインシュタインなどが教授をしていた名門校で、森鴎外もここに通っていました。
そして、右上は"Unter Den Linden(リンデンの木の下)"というロマンチックな名前の地下鉄の駅です。
この駅はベルリンがふたつに分かれていた時は「幽霊駅」でした。
西独の地下鉄がこの下を通っていたのですが、駅は封鎖されていました。
東独の人達は自由な西独への電車が地面の下を通っているのを知りながら、
抑圧された生活を送っていたのです。